業務文書作成の味方。Typst を GUI で、ローカルで、日本語ファーストで。
🚧 現在 v0.1.0-alpha に向けた開発段階です。 早期フィードバック大歓迎ですが、本番運用には推奨しません。
Yuhitsu(右筆)は、Typst 組版システムのためのデスクトップ GUI エディタです。
名前は、室町〜江戸期に大名や将軍の側近として公文書を起草・清書した専門職「右筆」に由来します。
Typst は LaTeX 代替として注目されている組版システムですが、既存のツールには以下のギャップがあります:
| ツール | OSS | ローカル | GUI | 日本語ファースト |
|---|---|---|---|---|
| Typst 公式 Web アプリ | ❌ | ❌ | ✅ | ❌ |
| Typstify | ❌ | ✅ | ✅ | ❌ |
| Typstudio | ✅ | ✅ | ✅ | ❌(長期停滞) |
| VS Code + Tinymist | ✅ | ✅ | ❌(IDE) | ❌ |
Yuhitsu は「OSS × ローカル × GUI × 日本語ファースト × 実用」の空白を埋めます。事務 / 営業 / コマンドラインに不慣れな技術者など、Typst を直接書くにはハードルが高い層 が業務文書を作れることを目指しています。
- ライブプレビュー — 編集中の未保存内容もリアルタイムに反映(tinymist preview 経由)
- LSP 統合 — 補完 / 診断 / hover ドキュメント(tinymist LSP 経由)
- 構文ハイライト — Typst 構文を色分け
- PDF 出力 — Ctrl+E で 1 ボタン
- 検索 / 置換 — Ctrl+F / Ctrl+H、正規表現 / 大文字小文字 / 単語単位
- GUI 挿入ボタン — 太字 / 斜体 / 見出し / リスト / 数式 / コード / リンク / 脚注 / 引用 / 画像 / 表 / 参考文献
- OS 標準(default)
- vim(experimental — IME / WebKit 環境で挙動不安定の既知問題あり、上級者向け)
- emacs
- タブ機能 — 複数同時編集、ドラッグ並び替え、ホットエグジット(終了時のタブ復元)
- プロジェクトビュー(サイドバー) — ファイルツリー、git status バッジ、右クリックメニュー(新規 / 名前変更 / 削除)
- 画像 / PDF タブ表示 —
.png/.svg/.pdf等を直接タブで開いて閲覧(Typst で取り込む資源として)
- 業務報告書 / 技術報告書 / 議事録 / スライド / 空ドキュメント
- フォーム型テンプレート(簡素版) — テンプレ関数の引数をフォームに展開、入力で文書本文に反映
- コマンドパレット(Ctrl+Shift+P / F1) — 全機能を fuzzy 検索、日本語 locale ではかな・ローマ字・英語で引ける
- 三点リーダーメニュー — 全機能のカテゴリ別アクセス
- ツールバー編集 UI — D&D で並び替え、項目追加 / 削除、プリセット(標準 / ミニマル / 論文寄り)
- キーバインド設定 UI — 全コマンドのキーバインドを変更可
- ダーク / ライトテーマ — OS 設定に自動追従 or 手動固定
- 日本語 / 英語 UI —
navigator.language自動推測 or 設定で固定 - 自前タイトルバー(CSD) — ファイル名 / カーソル位置 / 文字数を集約
- Harano Aji Mincho / Gothic(Regular + Bold)— trueroad/HaranoAjiFonts、SIL Open Font License 1.1
詳細・予定機能は PROGRESS.md を参照。
🚧 v0.1.0-alpha のリリース準備中です。リリース後 Releases ページから OS 別バイナリを取得できます。
.AppImage(どのディストロでも動く)or .deb(Debian / Ubuntu)を Releases から DL。
# AppImage
chmod +x yuhitsu_*.AppImage
./yuhitsu_*.AppImage
# .deb
sudo dpkg -i yuhitsu_*.deb💡 日本語入力(IME)が効かない場合
日本語ロケールでない Linux に後付けで fcitx5 / ibus 等を入れた環境では、IME 連携用の環境変数がセッションに伝わっていないことがあり、Yuhitsu のエディタで漢字変換ができないことがあります(WebKit2GTK + fcitx5 / ibus 全般の挙動で、Yuhitsu 固有ではありません)。
Ubuntu の場合は
im-config -n fcitx5(またはibus)でセッション設定を行うのが標準です。設定しない場合は、起動時に明示する方法でも回避できます:# fcitx5 を使う場合 GTK_IM_MODULE=fcitx XMODIFIERS=@im=fcitx yuhitsu # ibus を使う場合 GTK_IM_MODULE=ibus XMODIFIERS=@im=ibus yuhitsu永続化するなら
~/.profileや~/.config/environment.d/im.conf等に書きます。
.msi インストーラを Releases から DL → 実行。
⚠️ SmartScreen 警告について Yuhitsu は個人 OSS のため、Microsoft のコード署名証明書(年額数万円)を取得していません。初回実行時に SmartScreen の青い警告画面が出ますが、**「詳細情報」→「実行」**で起動できます。これは Helix エディタや Alacritty 等の他 OSS でも同様の運用です。 将来的に SignPath.io の OSS 無料署名 などの対応を検討します。
🚧 alpha 段階では macOS は配布対象外です。CI でビルド成功は確認していますが、開発者が macOS マシンを持たないため動作未検証です。試したい方は ソースからのビルド をお試しください。
- 起動 → 初回起動時にテンプレート選択ダイアログが出ます
- テンプレート選択(業務報告書 / 議事録 等)→ エディタに本文が入る
- 左上の三点リーダー から全機能にアクセス可能
- F1 または Ctrl+Shift+P でコマンドパレット
- Ctrl+S で保存(
.typファイルとして) - Ctrl+E で PDF 書き出し
詳しい操作は本体の 三点リーダー → ヘルプ → Yuhitsu について で各種ドキュメントへのリンクが見られます。
- Rust 1.77+
- Node.js 20+ + pnpm 10+
- Linux:
libwebkit2gtk-4.1-dev、libssl-dev、libgtk-3-dev等(Tauri の Linux ビルド前提) - macOS:Xcode CLT
- Windows:Microsoft C++ Build Tools + WebView2
tinymist は Yuhitsu に sidecar として同梱されるため、開発者が個別にインストールする必要はありません(scripts/fetch-tinymist.sh が pnpm install 直後に target triple 用のバイナリを取得します)。
git clone --recursive https://github.com/barewalker/yuhitsu.git
cd yuhitsu
./scripts/fetch-tinymist.sh # tinymist sidecar を取得
cd app
pnpm install
pnpm tauri dev
⚠️ --recursiveが重要:Harano Aji フォントを git submodule として取り込んでいるため。💡
fetch-tinymist.shは冪等(同じ binary がある場合は再 DL しない)。版数を変えたい時はTINYMIST_VERSION=v0.14.16 ./scripts/fetch-tinymist.shのように環境変数で指定。
cd app
pnpm tauri build
# 成果物は app/src-tauri/target/release/bundle/ 以下- Phase 0(完了):調査 & PoC、技術選定
- Phase 1(現在):MVP — エディタ / テンプレ / プレビュー / 配布
- Phase 2(予定):UX 強化、内蔵 AI 機能、git お世話機能
- Phase 3(予定):WYSIWYG-lite モード、
.typz単一ファイルバンドル、MCP サーバ化(外部エージェント連携)
詳細は PROGRESS.md。
- シェル:Tauri 2 (Rust + OS WebView)
- エディタ:CodeMirror 6
- Typst エンジン:Typst を tinymist 経由で使用(LSP / preview / compile)
- 本体:Apache-2.0
- 同梱フォント(Harano Aji Mincho / Gothic):SIL Open Font License 1.1 (Copyright © trueroad)
業務文書作成の現場ニーズから出発した個人プロジェクトです。同じ課題を抱える方に広く使っていただければ幸いです。
本プロジェクトの実装は Claude Code(Anthropic)の支援のもとで進められました。技術選定・設計判断・品質責任は作者が担っています。